よしなしごと

よしなし‐ごと【由無事・由無言】つまらないこと。益のないこと。たわいもないこと。とりとめもないこと。

めちゃくちゃ寒い一日。頬や耳・鼻の先がちりちりと痛いような痒いような感覚になる。

関東地方の某大学で教鞭をとっている某ドクターの、博士号を取得するための資格審査をしてもらうための申請書類の提出に行く。途中で教授が替わっていたり、改組で教室名が変わったりしているので、はんこ一つでも誰のを押していいのやら、どっちの教室名を書いていいのやら…。判断に迷う上に提出する書類がたくさんあって、作成する方も、それをチェックして受け取る方も大変だなあと思った。私は運ぶだけ。(自分の為のメモ:論文博士の場合、研究歴の審査→論文の審査→博士号としての資格の審査→主査・副査の決定→研究発表会→本審査。課程博士の場合は後半だけでOK。。。勉強になった、うん。)

とあるおじいちゃん先生から電話。この大学のOBらしい(話から計算すると70歳代後半)。「私は○○について最高権威の研究をしているのだが、△△のことについて知りたい。ついては××教授からそちらの教授を紹介いただいたのだが、□□先生はいるかね」とのこと。こういうタイプの先生、時々いらっしゃるので、びっくりはしなかったけど、やっぱり最初はとまどってしまう。とりあえずは崇め奉るように対応しさえすれば機嫌がいいので、扱いは楽なんだけど、あまりに下手に出ると、今度は自慢話を延々と聞かされる羽目になってしまうので、ほどほどが肝要なのだ。昔は大勢のお弟子さんに囲まれ、製薬会社の営業からもちやほやされて、その頃の光り輝く日々が忘れられないんだろうなあ。今はこうして電話の相手くらいにしか自慢話ができないんだなあと思うと、失礼な物の言い方だな!と腹を立てるより先に、きっとこの人寂しいんだろうなあとつい話を聞いてあげてしまう。ちなみにボスの恩師もこのタイプで、忘れない程度の間隔で電話を掛けてくる。この先生の口調も「○○くんはいるかね? なに、いない? では戻ってきたら××まで電話するようにいってくれたまえ」という感じ。お会いしたことはないけれど、電話を取り次ぐうちいつのまにか親近感を持つようになった。私自身「祖父」を持ったことがないので、おじいちゃんっていいなあって思うせいかもしれない。ちなみの今日電話を掛けてきた先生、明日教室に話を聞きに来るそうなので、丁重におもてなしする予定。

寒くて寒くて、晩ご飯は鍋焼きうどんかほうとうにでもしようと思っていたのだけれど、スーパーで買い物しているうちにいつのまにか肉豆腐の材料がカゴに入っていた。土鍋でことこと煮込んで牛肉もたっぷり入れて、テーブルの上で取り分けながら、はふはふ食べた。箸休めにキュウリと蟹かまごこの和えもの。