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イギリスパンとあんずのジャム。
イギリスパン。1ヶ月半ほど焼かないでいたら、2回連続して失敗し、3度目のリベンジでようやくまあまあの物が焼けました。それでも最後の丸めはちょっと失敗しています。まだまだ課題です。
パンづくりって、かなり理論的に完成していて、どのくらいこねて、こね上げ温度は○度、発酵は○度、湿度は○%で○分、途中でパンチを入れて○分、分割して丸め直してベンチタイム、最終発酵○度、湿度は○%で○分、焼き上げ温度○度で○分…っていうふうに教科書通りにやれば必ずちゃんとしたパンが焼けるのだ。
ところが家庭ではなかなかテキスト通りに温度や湿度の管理はできない。個人向けのレシピ本なんかでは、例えば「生地が2倍くらいの大きさにふくらんだら」、とか、「あたたかいところに1時間程度置く」というようなあいまいな記述が多い。それでもパンというのは度量が大きくて、プロトコールを厳密に守らなくても、そこそこ過程を守っていればちゃんとそれなりのパンが焼けるのである。
ところが、最初はなかなかパンらしき物が焼けないのですよ。自分で初めて焼いたパンは、色も香りも間違いなくパンなのに、ゲンコツよりも固く、前歯が折れそうなほどの代物でございました。何度かトライしてみても、なかなかパンと呼べるような物は焼けませんでした。
それは、今思えば、ちゃんと失敗の理由があったんです。どこか間違っていたんです。でも、自分ではレシピ本の通りにやっているつもりだから、どこが間違っているか自分では発見できないのです。
だから、パン作りにちゃんと取り組みたいなあと思ったら、パン作りの理論を知っておくというのは決して無駄にならないと思います。パン作りに悩んだとき、きっと解決の糸口を見つけられると思うのです。
というわけで、ここのところちまちま読んでいるのはこの本。
- 作者: 竹谷光司
- 出版社/メーカー: パンニュース社
- 発売日: 2001/06
- メディア: 単行本
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製パン技術者向けの本だけど、一般向けのレシピ本には記載されていない「要点」が随所に書いてあり、家庭でのパン作りにも役に立つと思います。
といいつつ、私のパン作りは自分の性格を反映してかかなーり大雑把だし、成形は苦手分野(特に丸めはすっごく下手)なんだけど、なんとか食べられるものが焼けているのは、そもそもパンという食べ物はそれなりに作ってもそれなりのものができるというその性質にあるような気がします。パン自体が持つ力に助けられてるという感じかな。まさにパン様様、パン万歳!って感じです。