よしなしごと

よしなし‐ごと【由無事・由無言】つまらないこと。益のないこと。たわいもないこと。とりとめもないこと。

久々に、古典ネタ。読み中ですが…。

源氏物語と東アジア世界 (NHKブックス)

源氏物語と東アジア世界 (NHKブックス)

タイトルを見ただけで、「そういう視点があったか!」とまさに膝を打つ感じ。『源氏物語』といえば国風文化の最たるモノのひとつだと思うけれど、作品のなかに登場する調度品、着物なんか、唐物がたくさん登場するし、そもそも白楽天の『長恨歌』はこの時代の文学に絶大な影響を与えているわけです。それを考えると「東アジア」という視点から『源氏物語』をはじめ平安文学を捉え直してみるのは面白い試みだと思う。

いろいろな視点で語られる『源氏物語』。こんなにもさまざまな角度から考察されているのも、この作品の奥深さならではではないかと。

  • 「(おもに権力の)構造」という面から解説した本。読み応えがあって、解説本のなかでは一番好き。

源氏物語―物語空間を読む (ちくま新書)

源氏物語―物語空間を読む (ちくま新書)

  • 衣装からの読み解き本。

服装で楽しむ源氏物語 (PHP文庫)

服装で楽しむ源氏物語 (PHP文庫)

  • こちらは気候から。

  • 感情表現という観点から。

この人の著作には「ブス論」とか、「サイテー男」とか、「カラダで感じる」とか過激なタイトルを付けた一連のシリーズあります。

  • 宮中生活というだけじゃないのですが、

源氏物語六講

源氏物語六講

なんかは女房経験のある著者ならではの解説で、「目からうろこ」的な話がいっぱい。