よしなしごと

よしなし‐ごと【由無事・由無言】つまらないこと。益のないこと。たわいもないこと。とりとめもないこと。

※注意 イタイ話題ですので、血が苦手なかたはスルーしてください。


先日購入した「せん切りスライサー」(asin:B0002B15EW)で指の先を「スライス」してしまった。右手親指の、ちょうどスペースキーを押すあたり。朝、お弁当の支度をしているときだった。最初はちょっと指先をすりむいたくらいに思っていて、ティッシュを巻き付けたまま、調理を続行していたんだけれども、どうにもこうにも痛いしティッシュにもずいぶん血がにじんでいる。これはおかしいと思い傷口をよく見てみると、目にも痛いくらいの白さの肉が露出しているではないですか! これはちょっとひどいことになっているなあとようやく気付いたら、自分でも怖くなってへなへなとソファに座りこんでしまった。血があとからあとから吹き出してくるのに途方に暮れたけれども、このままじっとしているわけにもいかないので、ネットで対処方法やどこの医院に行けばいいのか調べたりした。

結論から言えば、医師の診察を受けて今は一段落しているんだけれど、24時間以上たった今も傷口はぐずぐずと痛い。また、何をするのにも不便なことこの上ない。こうなってみると親指がどういう役割を果たしているのかがよくわかる。レバーをひねったり、瓶の蓋を開けたり、ひもを結んだり、衣服の着脱、どれをとっても親指は何かの動作を支えたり助けたりする役目なのだ。それだけに「親指」というネーミングは言い得て妙だなあなんて、感心したりも。

ところで、せん切りスライサーで何をしていたか。それは、人参のきんぴらを作ろうとしていたんである。人参は固いので力を入れてスライスしていたので、余計傷も深かったというわけ。切った後の人参の上に、皮膚の薄くスライスされたんが乗っかっていたんだけど、表皮の透明な部分と、真皮の白い部分と2層になってたっけ。それを指でつまんで取り除いた後、きんぴらを作り続けたのは、いったいどういう心持ちだったのか自分でもよくわからないんだけど、とにかく、京セラ製だけあって、よく切れるスライサーであることは証明されたようだ。でも、本当に用心して使わないとね。

さて、ネットで調べているときたまたまヒットしたのが「湿潤療法」なるもの。消毒液とガーゼで傷口を乾燥させて治すのではなく、その逆、傷口を水道水で洗って保護シート(ハイドロコロイドという素材)を貼り付けるだけ。あとは傷口からしみ出てくる体液で治すという療法らしい。幸い近所にこの方法で対応してくれる医院があったので、そこで診てもらったのだけど、本当にその通りだった。塗り薬も飲み薬も出ないのだ。正直なところ、これで本当に治るのかなあ、化膿しないのかなあと心配だけれども、体の自然の働きを信じてこのやりかたで治していきたいと思っている。


湿潤療法」についてはこのページが詳しい。