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神田のやぶへ蕎麦を食べに行く。娘と二人で、せいろ3枚、天ぷら蕎麦（あたたかいの）、天だねをたいらげる。せいろはもう2枚はいけたな。

そのあと近江屋洋菓子店へ回って、念願の丸形ショートケーキをいただく。スポンジは昔風のしっかりしたものだけけれど、生クリームはあくまで上質、イチゴは小粒でも味の濃いもので、「イチゴのショートケーキ」とはこういうものだ！というメッセージが強烈に伝わってくるようだった。それぞれが美味しければ組み合わせると足し算した以上に美味しくなるんだって気づかせてくれた。近頃のショートケーキは、スポンジはどこまでもきめ細かく、シロップをたっぷり含ませて、スポンジと生クリームとイチゴが一体化したような上品なものが多いけれど、ここのはそれと全く逆の方向。イチゴ、生クリーム、スポンジそれぞれが自分を主張しているけれど、3つが合わさるとちゃんと美味しくなる。シロップを打つなんて小細工は必要ない。シンプル・イズ・ベスト！ ともすればバラバラになってしまいがちな個性ある素材をバラバラにせずに最高のハーモニーを生み出している技っていったい何なんだろうと考え込んでしまった。これまでの「イチゴのショートケーキ」のイメージを見事にひっくり返された感じ。本当に美味しかった。

秋葉原駅ホームで夫と待ち合わせて、義両親と会食。電車で寮に戻る。