よしなしごと

よしなし‐ごと【由無事・由無言】つまらないこと。益のないこと。たわいもないこと。とりとめもないこと。

某国からの留学生がお金のことでいろいろ言ってくる。ボスがきっぱり却下するもなおも食い下がってあれこれ屁理屈を並べ立ててなんとか自分の希望を通そうとする。そのねばり強さ! これは見習うべきか? というのは冗談として、彼の金銭に対する考え方、態度は日本人の多くが持つそれとは大いに異なっている。「もらえるものはもらうよ。だって、ボクの当然の権利だもん」という態度。見合うだけの努力をしての要求ならまだ許せるのだけれども…。

お昼はある教室の秘書さんと学内のレストランでランチ。彼女のグループ内でケンカをしている人たちがいて、職場が気まずい雰囲気なんだという話を聞く。ケンカをしているそれぞれはちょっと話しただけで「プライド高そー」と感じた人だったので、お互いが「自分からは謝らないゾ!」という態度と聞いて、さもありなん、と思った。私は「同じ仕事をするなら楽しく」というポリシーなので、こんな状況は人生を無駄にしているような気がしてならない。というか、レベル低すぎ、という感じ。ちなみにランチの中身は、グリルソーセージにコロッケ。この組み合わせはいい。でも、スープがジャガイモのポタージュ、つけ合わせがフライドポテトというのはいかがなものか。ジャガイモ好きだから許すけど、そういう献立を考える料理人(しかも某有名ホテルの系列)ってほんとにプロ?って思ってしまった。

午後からおやすみをもらって、藤田美術館へ行く。「紫式部日記絵詞」(国宝)を見るため。展示してあったのはリンク先の下の図で、道長邸の池で船遊びをしている場面。「源氏物語絵巻」と同様、顔料の落剥がひどく、登場人物の着物はすべて灰色に見えるけれど、近くによってじっくり見ると細かな模様が描かれているのがわかる。また池の向こうにはたくさんの草花が、右上には月に薄雲がかかっている。徳川美術館で復元模写を見たおかげか、元の図がイメージできたのは大きな収穫。さぞ美しかったことだろう。この作品も復元模写されて欲しいなあと思った。

晩ご飯は、チャーハン(昨夜の常家豆腐の残りを混ぜ込む)、豚汁。豚汁は「ためしてガッテン!」のやり方でやってみたけど、なんだか上品すぎて、きっとそれが美味しいのかもしれないけど、いつも自分が作ってるやり方の味の方が好きだった。