よしなしごと

よしなし‐ごと【由無事・由無言】つまらないこと。益のないこと。たわいもないこと。とりとめもないこと。

清子さんがお嫁に行く時、父は「折々にいらっしゃい」と声をかけたとか。夫はこのせりふがいたく気に入ったようで、いつかはこのせりふを娘に言うのだと今から張り切っている。このエピソードを知って私がまず思ったのは、時代は変わったなあということ。ちょっと前、少なくとも私が結婚した当時は「嫁に行くからには婚家の色に染まるべし」というムードが少なからずまわりにはあった。それがいまや「折々にいらっしゃい」である。里帰り出産をするだけでも義母にイヤな顔をされた経験を持つ身としては、実家を堂々と訪れることのできる印籠(しかも菊の御紋)を手にした清子さんがうらやましい。そのことを若いヒトに話すと、「今はもう、イヤなことがあればすぐに戻ってらっしゃいっていうご時世ですよ」という返事が返ってきたのは実に新鮮であった。それだけでなく、「出戻ってきてもいいから、頼むから一回でも嫁に行ってくれ!」と親に泣きつかれたヒトもいるとか…。

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一段と寒くなった。昨日のうちにストーブを出しておいてよかった。いろいろと考え事。アホたれと電話でケンカ。過労でぶっ倒れても知らないからね。それに、ゴルフばっかり行ったり、毎晩飲んだくれておいて、疲れたとか忙しいとか大変なんだからとか威張って言うのやめれ。遊んでるんじゃないよ、仕事なんだからねと開き直るのもやめれ。そんなに仕事が大事なら、胃に穴開けて血を吐くまで働け。仕事よりも大切なことがある、それがわからない歳でもあるまいに。ちったあ断る勇気を持て。もっと上手く仕事の配分をせい。仕事を上手くコントロールするのも実力の一部じゃ。髪は切っても伸びる。歯は折れても入れ歯がある。でも命はなくなったらスペアはないんだよ。わかっているくせに命をすり減らすようなマネをするのは正真正銘のアホたれだ。腹が立つので今夜はこれでオシマイ!!