よしなしごと

よしなし‐ごと【由無事・由無言】つまらないこと。益のないこと。たわいもないこと。とりとめもないこと。

朝起きるとふらふら。寝たようで寝てないようで。昨夜は殆ど食べていないにもかかわらず、食欲がない。昨夜はようすけと遊んでやることができなかったので、うらめしかったのかな。朝のケージの掃除の時に扉を開けてやるとすごい勢いで出てきたのには笑った。ここのところ短距離を飛ぶのが楽しいらしく、スタンドから椅子の背、椅子の背からケージ、とちょこちょこ移動している。ちょこちょことは言っても翼を広げるとすごく大きい、音も大きいので、びっくりする。飛び始めより着地のほうが難しいみたい。

体はふらふらしていたんだけれども、普通通りに出勤。昨夜はお疲れさまでしたと挨拶して、夜遅くなって大丈夫でしたかと、私へではなく一人で留守番をしていた娘への心配をしてくれる。そして、ごく普通に仕事がスタートした。昨日あれほど恋愛話や失恋話をしたのがうそだったみたい。私もなにも聞かなかったようにすましている。

教室に入ってくるメンバーのひとりひとりがそれぞれに「昨日A先生来てたんだって!?」と会えなかったのを残念がっている。そのうちのひとりB先生(A先生の後輩で同じ分野の研究をしている)に「A先生、研究のこと熱く語って、あんな様子始めて見ましたよ」と報告すると、ひとしきり笑った後、「でも、その研究が臨床に結びつかないと意味ないですよね。」と真顔になって言い切ったのでどきっとした。B先生も静かに研究に対する情熱を燃やしているんだよねえ。赤いメラメラと燃える炎じゃなくて、ガスみたいに青くて明るくないけど温度の高い炎。病棟当番に当たっているころ、ため息をつきながら、「自分の研究ができない、それがストレス」と、信じられないようなグチをよくこぼしてたっけ。毎日いかに楽しく美味しく過ごすか、それしか考えていない人間とはやっぱ違うわ。

気の使うメールを何通か書き、わけのわからない資料を整理し、お金の計算をして、某地方会の収支決算報告書を作成するも、お金の帳尻はぴったり合っているのに、エクセルの計算が合わなくて、頭が変になりそうになる。必死で間違えているところを探すと、単なる入力ミス、しかも2ヶ所だった。つくづくお金の計算を私が担当しているなんて、世の中間違っていると訴えたくなる。予想以上の黒字にあぜんとなる。これが家計だったらどんなにうれしいか。ちなみに黒字分は事務局に寄付です。

晩ご飯は納豆どんぶり。NHKの「きよしとこの夜」でグッチ祐三が紹介してたの。ショウガみじん、赤唐辛子、豚ミンチ、納豆、ネギを炒めてめんつゆで濃いめに味付け。温かいご飯の上に盛って上からもみ海苔を散らして出来上がり。これがまた美味しいんだ。納豆好きにはたまらん一品。あとは大根のサラダに豆腐のみそ汁。食欲少し出てくる。昨日届いたピオーネをデザートに食べる。例年のより房と粒が小さいけれど、枝は太いし、実はむっちりと所狭しとくっついているし、みずみずしくてほんとうに美味しい。「トリビアの泉」の、秋葉原における電車男率の調査の様子を大笑いしながら見る。

ようすけ、久しぶりにスイングパーチ(ブランコ)に乗せる。しばらくはゆらゆらと大人しく乗っているが、すぐにぶら下がったり、吊している釘をいたずらしたり、ほとんどブランコとして使ってないよ。そのあと短いロープでキャッチボールの相手をひとしきりしてやると満足した模様。しばらくしたら自分でケージに帰って水を飲んでいた。