よしなしごと

よしなし‐ごと【由無事・由無言】つまらないこと。益のないこと。たわいもないこと。とりとめもないこと。

今日から娘は学校。元気出ず。お財布の残金が少なく、お昼代を渡すことができない。残りご飯でカレーピラフを作ってから仕事に出る。

ややこしい話とうれしい話。

ややこしい話は人事のことで、教室に一つ助手のポストがもらえそうなんだけど、ボスはケミストをと思っているのに、ボスの親分(派閥の会長みたいなもん)がドクターを採れ、と言ってるんだって。自分の子分をうちで取れた助手のポストに送り込もうっていう腹づもりらしい。確かに医学部では30歳代半ばになっても医員に甘んじているドクターが多いので、そうしたい気持ちはわかる。けれどうちの教室はMDだけでなく、ケミストはもちろん、プログラムのできるヒトや機械に詳しいヒト、いろんなヒトの知恵の集合体で成り立っている分野で、その中でも今一番必要なのはケミストのポストなんだよね。必要不可欠な人材にもかかわらず、医学部からも附属病院からもそういうポストがもらえていないから、今回の話はチャンスなのだ。それなのに、どうしてこう横やりを入れてくるんだろう。人事係に提出する要望書を書きながら、2回も教授室から出てきて、愚痴っていく。たいていのことには我慢強いボスだけれど、今回のことは心底うんざりしている様子だった。

うれしい話。留年しかかっていた学部生、再追試が決まりました、と報告に来る。一緒に留年しかかっていた同級生がバッテンを付けた教授に、どういう採点をしていてどういう基準で留年と決めたのかを詰め寄ったところ、紆余迂曲説の末結局は再追試と向こうが折れて出たらしい。たしかに、明解な根拠もなく留年させたら問題だよ。訴訟にでもなったら負けるんじゃないかな。再追試は来週とのこと。ボスが「しっかり勉強して、確実に合格するんだよ」と言うと、「はい、こんなにうれしい勉強はありません!」と力強く答えたのには、ほんとうに素直でかわいい子だなあと思った。そして、「いろいろ話を聞いていただいて、ありがとうございました」と心からお礼を言ってくれる。

納品されたある薬品に「鹿特級」と書いてあった。そのメーカだけで使われている言葉で、「一番いい特級」って意味なんだって。ちなみに「馬特級」とか「牛特級」とかはないそうです。

夕刊を取って部屋に上がろうとすると知人の奥さんに会う。土曜日に救急車で運ばれたヒトがいるらしいんだけど誰か知ってる?と。家にいた時間だったけど、救急車が来たこと自体気づいていなかったよ。音聞こえなかった?とすごくあきれられてしまった。立ち話の間に蚊に3ヶ所も足を咬まれる。痒い。

晩ご飯はウイークデーなのに焼肉。サンチュたっぷりと、お野菜。白菜キムチ。最後にワカメスープで簡単クッパ。挽いたコショウとネギをたっぷり入れて温泉卵を落とす。めちゃうま。