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我が家で飼っていたボタンインコのららちゃんがなくなりました。9月に入ってから昼間でも寝ていることが多く、夏の暑さで体力が落ちたのかな、ひょっとしたらもう長くないんじゃないかと心配していた矢先のことでした。

ららちゃんは我が家に来て半年くらい経った頃から発情が始まってしまい、元気がなくなるまでそれがおさまることがありませんでした。手乗りインコなので、かごから出して遊んでやりたいのですが、飼い主が発情の対象となってしまい、飼い主の手にお尻をすりすりしようとしたり、吐き戻しをプレゼントしてくれようとするので、なかなか相手をしてやることができませんでした。コザクラインコやボタンインコは英語では"lovebird"と呼ばれますが、ペアで飼うとたいへん仲良く寄り添って暮らすのだそうです。ららたんにもお嫁さんをもらってあげればよかったのかもしれません。

止まり木から落ちているのを最初に見つけたのはテツでした。まだこの時は息があって、首筋をなでてやるとうっとりと目を閉じて安心しきった様子で眠り込んでいました。小さな箱にティッシュを敷いて寝かせてやりましたが、もう自分の足で立てない状態でした。それなのにうんちをするときだけは、指につかまってきたのです。小さなうんちをしたあと餌をついばむ仕草をしたので、まだまだ頑張ってくれるかもと思ったのですが、力を使い果たしたかのようにまたティッシュの中で眠ってしまいました。しばらくして、ちょっと羽ばたきをするようにふるえたあと、ことっと、ほんとうにことっと音がしたように息が止まってしまいました。

生きものを飼っていれば、こういう場面にはどうしても遭遇するし、今回は特に「死」というものに直面して、それはとてもつらい出来事でしたが、ららたんと最後の時を一緒に過ごせて、そのことだけはよかったと、心から思います。

（誠に勝手ながら、この記事につきましては御放念くださいますようお願い申し上げます。）