「アフリカを食べる」
読んだ。
- 作者: 松本仁一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1996/01
- メディア: 単行本
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先日読んだ『世界の食文化〈11〉アフリカ』が前半総論後半各論という構成で学術書に近い雰囲気だったのに比べ、この本はオール各論。けれど通読してみるとアフリカの食の特徴とその多様性が浮かび上がってくる。と同時に、アフリカ世界が抱える問題点、人々の悲惨な生活が痛いほどに伝わってくる。著者は朝日新聞のヒト。
アフリカの食を知りたいと思い始め、上記2冊を読んでみたのだけれど、写真データが少ないため(あっても白黒がほとんど)なかなか具体的なイメージが浮かばない。世の中にはたくさんのレシピ本、世界のありとあらゆる地域のレストランのガイドがあっても、アフリカの食の実態を知ることのできる本は少ないようだ。そんな中、リブリオ出版の「シリーズ世界の食生活(9)アフリカ」は児童書ではあるけれど、なかなかよくアフリカの食についてまとめられていると思う。この本でようやくヤムイモやオクラ(日本のオクラの5倍くらいも太っちょだった)の写真を目にすることができた。けれど、残念ながら調理方法の説明はイラスト。さまざまな食材と、実際に現地のヒトがどんな場所で、どんな器具を使い、どんな風に調理しているのか、もっと実際の写真を見てみたい。よい資料はないものか。。。