よしなしごと

よしなし‐ごと【由無事・由無言】つまらないこと。益のないこと。たわいもないこと。とりとめもないこと。

顔を合わせれば一言二言、言葉を交わしてきた人が今月いっぱいで辞めると聞く。同じくらいの歳で、子どもも同じくらいで、お互い仕事中だからそう立ち入った話をすることもなかったけれど、なんとなく馬が合うというか、少なくとも私の方はそんな風に思っていて、別の場所で出会っていればきっといい友だちになれたような、そんな人。淡々と、2月にご主人がなくなって(6年間の闘病だったそうだ)、ちゃんとした仕事をこれから探すのだという。言葉が出なかった。何も知らなかった。何も助けてあげられなかった。そういえば、一時姿を見なかったことが続いた。きっと大変な時期だったのだろう。2年前の春、娘の高校合格を喜んでくれた。この春は、彼女の息子さんが高校に合格した。発表の翌日顔を合わせたときに、首を傾げて見せたら、Vサインで返事をしてくれた。私もVサインでおめでとうの合図を送った。たったそれだけの、言葉を交わさないやりとりでも、ちゃんと気持ちが通じ合ってた。彼女との接点はささやかだったかもしれないけど、いつまでも大切にしておきたかった。でもそれがずっと続くことではないことは、お互いわかっていたような気がする。見送ることしかできないけど、精一杯後ろから声援を送りたいと思う。

晩ご飯。
クリームシチュウ(昨夜作ったの)、五目豆(明日のお弁当のおかずに作ったの)、チキンライス(娘のみ)