よしなしごと

よしなし‐ごと【由無事・由無言】つまらないこと。益のないこと。たわいもないこと。とりとめもないこと。

6時半、起床。朝食はビーチサイドのレストランで。自分で取りに行くんじゃなくて、お店の人が運んできてくれる朝食。ゴーヤの生ジュースが美味しい。玉子とつけ合わせが選べて、玉子は目玉に、つけ合わせはスパムにしてみた。美味しかった。最後にヨーグルトとたっぷりの果物が出る。

娘が一番楽しみにしていた、美ら海水族館へ。首里城でもホテルでもそうだったけれど、ここの駐車場も「わ」ナンバー(レンタカー)がずらり! そして館内は…ここは葛西水族館か?海遊館か?というくらいのすごい人だった。沖縄に来ている観光客全員が押し寄せてきている感じ。評判に違わずすばらしい展示。娘ときゃーかわいいー!!わー、気味悪いー!!と歓声をあげつつ見て回る。夫もこういうところへ来るのが好きだ。ただし夫は無口になる。黙々と見て回っている。いったいどんなことを考えているのであろうか?

昼食は本部(もとぶ、と読む。沖縄の地名は一見して読めないものが多いけれど、簡単な漢字でも読み方が独特である)にある「きしもと食堂」で。メニューは沖縄そばの、大と小のみ。最高に美味しい。デザートにはすぐ近所でぜんざいを食べる予定だったのだが、「しばらくの間おやすみします」との札がかかっていた。残念。この2つの店は夫が沖縄出張の時に訪れた店である。特に「新垣ぜんざい屋」は夫から「おばあちゃんが薪で時間かけてあずきを炊いている、だから売り切れたら閉店」と話を聞いて、ぜひとも訪れたいと長年恋いこがれていたお店。夫は、「おじいちゃんかおばあちゃんのどちらかが体調を崩したのかな…」と心配していた。この2つの店はつぎに沖縄に来ることがあったら再訪すること決定。

名護の街の地元スーパーで少々買い物(職場用・自宅用のお土産)をしてホテルに戻る。ビーチサイドのお風呂。夕食はBBQレストランで。周りに何もないので、いかんせんホテル内で夕食を取らざるを得ない。物足りないと言えば物足りないのだが、「飲兵衛」が1人いて、酔っぱらってすぐに部屋に戻ってくつろぐことができるから、それはそれでよかったと思う。「お肉大好き」の娘にサーロインを1枚追加し、赤ワインを1本開ける。

部屋に戻って紅白歌合戦を途中から見る。みのさんの司会はさすがだったと思う。それに引き替え構成は??? 決まり切った演出は陳腐そのもの。平和へのメッセージ、特に吉永小百合の詩の朗読には胸が悪くなった。「お祭り」にこんな出し物が必要なのか? こんな風にお手軽に、安直に、「平和」を扱って欲しくない。歌のほうでも、中島美嘉の曲のエンディングで北島三郎のイントロが始まった時には受信料の支払いを止めるぞ!思ったくらい気分をぶちこわされてしまった。SMAPの大トリも何がなんだか。耳にすることの少なかった曲の上、SMAPの良さがまったく出ない、下手なところばかり目立つ難曲。なんで最後に「世界に一つだけの花」を持ってこなかったのだろう。個人的にはAikoが音をはずさずに丁寧に歌ったのがうれしかった。初出場の時はひどかったからね。地元ファンとしては「三国駅」を歌って欲しかったけれど。Aminの出演があったのもうれしかった。一番歌の下手な松任谷由実が一番長く歌ったのはまったくの疑問。紅組は勝てなかったけれど、雰囲気を盛り上げてくれたゴリエちゃんには功労賞を差し上げたいと思う。

テレビでカウントダウンの番組を見ていて、新しい年になった瞬間に、コテージの道路を挟んで向こう、米軍施設の中で打ち上げ花火が始まったのにびっくり。3人でベランダに飛び出して、目の前で上がる花火に見とれる。あんなに大きな花火を、火花が顔にかかってきそうなくらい間近で見たのは初めての経験だった。どーんどーんという大きな音が下腹に響く。最後にたくさんの花火が一斉に上がって打ち上げが終わった時、向こうのキャンプ側ではヒュー!ヒュー!という口笛が、こちらのコテージのあちこちからは大きな拍手がわき上がった。新しい年に思いがけないサプライズ。楽しかった。