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少し寒さがゆるんで、仕事で部屋を出るのが楽になった。今週末、夫の寮に行くことになったので、あれもしなくちゃ、これもしなくちゃ…と気が急く。それなのに、ぜんぜん別のことをしたくなってくるから困ったもんだ。

時々閲覧していた、ヨウムのサイトのヨウムちゃんが迷子になってしまった。同じBII（http://www.birdsinternational.net/）の出身で、足輪の番号も近かったことから、とても親近感を持っていた。それだけに飼い主さんの気持ちを思うといてもたってもいられない。とにかく、とにかく早く見つかって欲しい。誰かに保護されて可愛がられていて欲しい。ヨウムは臆病だから、どんなに恐い思いをしているかと思うと、胃の下あたりがきりきりと絞られるようだ。

週末の上京はようすけ連れなので、とにかくキャリーの扉はきっちりと閉めるように、一緒に気を付けようと、娘と誓い合う。今や私の生活は今やようすけを中心に回っているといっても過言ではない。ようすけのいない生活などまったく考えられない。

大型インコの場合、クリッピング（飛べないように初列風切羽を切ってしまうこと）が推奨されている*1。ようすけも我が家に来た時にはクリップしてあったので、飛ぶことはできなかった。その頃、小さい鳥たちが部屋中を飛び回るのを、間近に見ていた。どうして自分は飛べないのかと、何度も何度も羽ばたいて、それでもやっと5cm浮くくらいで、その姿がとてもかわいそうだった。換羽で徐々に風切が揃うにつれ、飛ぶのもだんだん上手になって、今では狭い家のなかを器用に飛び回っている。そのうれしそうな様子を見ていると、どうしても今更クリップする気になれない。また、飛ぶことは運動になって健康にもいいはずと思っている。しかし今回のような事態に間近に接すると、やっぱり羽を切った方がいいのかと迷ってしまう。いくら健康でも、楽しそうでも、家から出てしまえば元も子もないではないか。自分で餌を見るけることもできない、ましてやこの寒さに放り出されたら……。

クリップするしないは、最終的には飼い主の考えかた次第だとは思う。私はやはり、ようすけには飛べる状態でいさせてやりたい。自分でそうと決めたなら、迷子にならないように、これまでよりも何十倍も何百倍も注意しなければいけないと、心に固く誓う。

晩ご飯は、ポークビッツをたっぷり入れたケチャップライス、長ねぎとカニのかき玉スープ（激うま）。冷蔵庫の在庫と缶詰で作る。

*1:飼い鳥情報センター：大型インコ飼育のＱ＆Ａ http://www.avian.jp/bird2.htm