よしなしごと

よしなし‐ごと【由無事・由無言】つまらないこと。益のないこと。たわいもないこと。とりとめもないこと。

tsunmemo2005-10-03

9月分の経理の締め切り日。前倒しで処理してはいたんだけど、伝票が舞い戻ってきたりしてばたばた。午前中、某ドクターの人事の話(うまくいっていない)から発展してボスのうんちく。忘れないうちにメモしておく。

  • 大成してるのは、一つのことにずっと取り組み続けてきたヒトが多い。流行のことにあれこれと飛び移っているばかりのヒトはダメ。
  • ただし、取り組んだその一つのことが成功するかどうかは、わからない。その人生が終わった時にも答えが出ない時がある。たとえば、理論的に正しいことでも、周辺の技術がついてこなくて実現できないことがある。
  • だから、何を選ぶか、ということはとても大切。(タイミングや先を見る目も大切っちゅうことやな)
  • その一つがあれば、どこで働くか(A大学、A研究所、A病院)はあまり重要ではない。
  • そして、大事なのは、腹をくくること。
  • アメリカでは、ある一つの研究にスポットが当たると、そこに資金が集中して早く結果を出すことが求められる。アメリカ自体の歴史がないから。
  • ヨーロッパでは、一つのテーマをじっくりと取り組んでいる。ある研究者が1から2までやったら引退。後を継ぐ人が3から5までやって、また次の人が6からやって、と。すごく長いタームで一つのことにじっくり取り組んでいるから、そのテーマに関しては誰も太刀打ちできない。そういうのが伝統。

経理の処理が落ち着いてふうと一息入れていたら、某研究費の申請書類作成の手伝いをせよと天の声。研究経費の欄を丸投げ。〆切は今日の5時。3年間で1億2千万円の予算案を、どうやって半日で作れと言うのじゃ! が、「やるしかない!」と言われて、ひょえーと思いつつ作成要領を読んでいると、かなり細かな積算資料を作らなければならないことが判明。他2施設との共同研究だから、自分のところのは死ぬ気で作っても他施設の分は間に合わない…ってことで、今年度は申請を断念することになった。

そもそもこの研究費、公募の形をとってはいても、採択される施設は既に決まっているのではないか、という疑惑の研究費。たとえば、10億円あるとしてですね、9億円くらいはすでに決まってて、残りの1億円を研究費に飢えている弱小施設で奪い合うわけですよ。それでも少額でも当たればありがたいですからねえ。募集の開始が9月中旬で、〆切が今日ってのも怪しいよなあ。

ま、結局4時ごろに、ダメだー間に合わないーとボスの方から匙を投げてくれたので、助かりました。

晩ご飯は海老のマヨネーズ炒め(たっぷりのキャベツの千切りを下に敷いて盛りつける)、キュウリと蒸し鶏の中華風和えもの。デザートにピオーネと洋梨。

ハルとナツ』第2話。少々子役ちゃんの泣きの演技にうんざり。ブラジルでの生活の大変さはこれまでドキュメンタリーでも見たことがあるけれど、実際は想像を絶するほどの過酷さだったんだろうな。ドラマはちょっときれいすぎる感じ。

夫は今夜・明晩とお泊まりです。明日は一緒に観られるかな。